30年間使い続けた会社ロゴを変更した理由と新ロゴに込めた想い

1990年の創業以来ずっと掲げてきた会社ロゴを、2023年にリニューアルしました。

サイトリニューアルに併せて心機一転。

多くの社員たちが30年かけて業界内で認知させてきたロゴを、そんな単純な動機で変えるわけにはいきません。
およそ半年間に及んだロゴリニューアルの裏側をお見せします。

AZA創業以来初! リニューアルの裏で起きていたこと

なぜこのタイミングで?

2023年はAZAにとって大きな変化があった年でした。
前会長と共に足掛け32年、社長として9年間AZAを引っ張ってきた、金子 みどり 前代表取締役が退任し、飯野 弘基が新たに代表取締役に就任しました。

就任発表の場で飯野新代表は、2人の先代社長が築き上げたAZAを元にした新しいAZAのビジョンと、経営方針を発表しました。
社内で"Different戦略"と呼ばれているこの戦略の中には、イベントをトータルにサポートするイベントパートナーという企業イメージの刷新が盛り込まれていました。

AZAが新たなフェーズに進むための第一歩として、リブランディングを目的としたロゴの刷新は必要不可欠だったのです。

AZAって何色?

最初にして最大の課題 - デザインってなに? -

AZA内には筆者を含め、デザインを専門とする社員はいません。
このロゴリニューアルプロジェクトは、プロのデザイナーに依頼するクライアントの立場で進行していきました。

事前に社内でまとめていたデザイン要件は下記のようなものでした。

"A→Z→Aという原点回帰のメッセージと、「AZA」のアルファベットの形状がもつシャープな見た目を活かした、モダンで先進的なロゴ"

このコンセプトを引っ提げてデザイナーさんとのキックオフに臨むわけですが、要件としての詰めの甘さをすぐに思い知ることになります。

今回のロゴリニューアルを担当してくださったのは、グラフィックデザイナーの社領 亨さん(bun bun)。
旧ロゴが作られた背景から、今回の新ロゴにかけるメッセージ、ビジュアルのイメージ等を丁寧にヒアリングしていただきました。

打ち合わせを進めていく中で浮彫になったのが、
「なぜシャープさを活かしたいのか?」
「なぜモダンで先進的にしたいのか?」
「そもそもなんで既存のロゴは臙脂色なのか?」
というデザイナーさんからの問いに全然答えられなかったことです。

ロゴをデザインするということは、AZAと働く社員たちがどんな組織だと思われたいかを言語化し、それを造形に落とし込むことであって、主観的な「かっこいい」を追い求める行為ではない。
ロゴリニューアルに費やした半年間は、この根本的な認識のズレとの葛藤の半年だったと言っても過言ではないかもしれません。

最後の難題 - AZAって何色? -

業界内では比較的珍しい臙脂色を企業カラーに据えてきたAZA。AZA=臙脂色のイメージを持っているお客様も少なくないと思います。
臙脂色を引き継ぐ案もなかったわけではありませんが、旧ECサイトを3年間管理してきた筆者は、臙脂色の続投はリブランディングの効果を薄めるように思いました。

劇的に変わったロゴでAZAを既にご存知の方々を驚かせたいという思いは最初からあったので、社領さんには赤系に絞らなくて構わないとお伝えしていました。実際初回の提案では、イエローやグリーンなど大胆にシフトしたものから、モノトーンでシックにまとめたものまで様々でした。

結果どうだったか―――

しっくりきませんでした。

社領さんには多大なお手間をおかけしましたが、やはりそれまで積み上げてきたイメージを、ある程度踏襲することも重要であり、赤系の色がAZAのキャラクターを構成する要素のひとつであることも再認識しました。

それからも幾度となく打ち合わせを重ね、最終的に今回のリニューアルコンセプトが下記のようにまとまりました。

"映像音響ITの力でイベントを成功に導くプロフェッショナル"
ニーズに合わせて新しい事業開発に挑戦していく ”先進的”な企業の姿勢や時代の変化に対応できる "スピーディーさ"をAZAの形に込め、スタイリッシュな斜体にすることで表現。
同時に、イベントを成功させるための "柔軟さ"を、文字の角を丸くすることで表現。
また、ブランドカラーを従来の臙脂色から赤にすることで、これまでのAZAのイメージから大きく離れることなく、より "王道感"のあるイメージへリファイン。同時に、イベントに対する "情熱"や時代のニーズを掴み、様々なサービス開発に挑戦していく "情熱"を表現。

新たなAZAのシンボルは、AZAという会社がこれまで歩んできた道のりを振り返り、これから歩んでいきたい道を想像して誕生しました。

新しいAZAはイベントに関わる全ての人の「パートナー」です

この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

弊社の新ロゴをご覧になった皆様、このロゴにどんな印象を抱かれましたでしょうか?
日頃大変お世話になっているお客様、これからAZAを知って下さるユーザー様、また社員ですらもそれぞれ異なる印象をお持ちになっているかもしれません。

少なくとも今回のリニューアルに携わった筆者としましては、どのような経緯でこの新ロゴを公開するに至ったかを知っていただけただけでも、大変うれしく思います。

今後このロゴを付けた弊社スタッフや車両をお見かけした際は、映像音響ITの力で日常をイベントにしようと奮闘してる目印ですので、お気軽にお声がけください。

映像音響ITのことなら、
知識と現場経験豊富なわたしたちにご相談ください。
30年間イベント現場をサポートしてきたAZAは、豊富な知識と現場経験を蓄積しています。
お客様から高い評価をいただいている迅速かつ柔軟な対応力で、プランニングからオペレーションまでトータルにサポートいたします。

記事を書いた人

石平 理己

2018年入社 販促・マーケティング室 所属|AZAのコーポレートサイト、SNSなどメディア全般の管理運営やWEBマーケティングの他、インハウスデザインを起点としたインナーブランディングを担う。